2016.09.03 Saturday

大人のADHD入門−大人のADHDは社会生活でどのように困るのか?

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    JUGEMテーマ:自閉症スペクトラム、発達障碍

     

     

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    この記事では、大人のADHDに苦しめられている筆者が、大人のADHDとはどういうものなのかを余すところなくお伝えする目的で書かれたものです。筆者は医療従事者ではありませんが、実際に大人のADHDで苦しんでうつ病まで発症した立場だからこそ、分かりやすく大人のADHDを解説できると思っています。但しあくまで素人の見解なので、参考までにとどめていただけると幸いです。

     

    大人のADHDとは

     

    ADHDだということは、それは生まれつきのもので、子供の頃からADHDを持っていたはずですが、幼少期には特に困らず、大人になって社会生活をするようになってから、様々なトラブルを抱えて生きずらいというのが大人のADHDです。大人のADHDにはどのような特色があるのでしょうか。

     

    大人のADHDに特徴的な症状

     

     

    大人のADHDの特色1:集中できない

     

     

    大人のADHDの特色の1つとして集中できないという症状があります。要は注意散漫だということです。大人のADHDの不注意は怠けから起こるのではありません。集中しようと努力しても、どうしても注意があちらこちらに分散してしまうのです。例えば会議の途中で自分の意志とは関係なく、どこかに注意がそれてしまい、重要な議題を聞き逃してしまったりします。会議が嫌なわけではなく、意識せずとも、半自動的に集中力がそれてしまうのです。

     

    また学業の面でも、がんばっても授業に集中できないので、成績が悪くなってしまいます。授業だけではなく、自習でも同じことが起きるので大学受験などにも支障をきたします

     

    もし今、大学受験を控えている方で、以下のようなADHDの症状がある場合は、精神科でWAIS(ウェイス)と呼ばれる発達障害の検査を受けることを強くおすすめします。研究によれば、コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)を服用すれば約70%の確率で、ADHDの症状を大幅に緩和し、受験勉強に対する集中力も驚くほど高まります。実際、私はコンサータを飲んでいますが、「健常者はこんなに楽なのか!」とびっくりするくらい集中力が出てきて、趣味のプログラミングや読書に役立っています。

     

    ADHDが疑われる主な症状

     

    • お金の管理が苦手で貯金ができない
    • 友人との約束などに遅刻してしまうことが多い
    • 課題をこなすときに最後の詰めが甘いためにうまくいかないことが多い
    • 計画的に段取り良く作業を進めていくことが苦手だ
    • 一つの課題についてじっくり長い時間考えることが苦手だ
    • 会議や授業などで長い時間じっと座っていることが苦手だ
    • よく考えずに、衝動的に大切なことを決めてしまうことが多い
    • 朝、スムーズに寝床から起き、身だしなみを整えるのが苦手だ
    • 理由は分からないが周囲との対人関係がうまくいかない
    • 周囲から「落ち着きがない」とか「うるさい」とよく指摘される
    • ギャンブルやタバコ、お酒など特定のことに依存しやすい

    上記の項目に当てはまることが多い、大学受験生は「まさか自分が発達障害のわけない」と思うかもしれませんが、精神科でWAIS(ウェイス)検査を受けることを強くおすすめします。受験勉強の成否を分けることなので、念のためという気持ちで検査をしてみてはいかがでしょうか。おおよそ35人に2人はなんらかの発達障害を抱えていると言われています。けっして珍しい病気ではないのです。

     

    また大学受験生ではなくとも、この記事を読んでいる方で、上記の項目に当てはまるものがある方は、WAIS(ウェイス)検査を受診することを強くお勧めします。かくいう私も「まさか自分が発達障害のわけないじゃん」と思っていたのですが、うつ病で精神科の門を叩いた折、WAIS(ウェイス)検査を勧められ、受けてみたら典型的なADHDでした。

     

     

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    大人のADHDの特色2:計画的にできない

     

     

    大人のADHDでは、マルチタスクが苦手です。複数の作業を同時進行させることが苦手です。また段取り良く作業をすることが苦手です。結局、どの仕事も中途半端になってしまい、なかなか進められない場合が多いです。その反面、いろいろなことに気移りしやすく、多くのタスクを一度に抱え込んでしまい同時にやろうとする傾向があります。

     

    これは私個人の特徴ですが、私は例えば本を読むのが大好きなのですが、1冊に集中することができません。普段は平均して10冊くらいぜんぜん違うジャンルの本を読んでいます。技術書、数学書、心理学、エッセイ、歴史etc....と30分くらいのローテーションで読む本を変えることも少なくありません。

     

    話を大人のADHDの特徴に戻しますね。

     

    また、優先順位をつけて重要な仕事から先にこなすことが苦手な方も多いようです。私も苦手です。「今何を最優先事項にすべきなのか」という判断が苦手なわけです。これも計画的に段取り良く仕事や作業を進められない原因です。例えば、私が高校生のとき、世界史で赤点を取ったことがありました。勉強はしていたのにです。本当は教科書の内容を勉強すればいいのに、大学受験用の難しい参考書を買ってきて必死にまとめノートを作っていました。正に本末転倒ですね。

     

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    大人のADHDの特色3:人の話が聞けない

     

     

    他人の話をじっくりと聞くことができない場合も多いです。傾聴が苦手なんですね。コミュニケーションの基本は、いかに話すかではなく、いかに聞くかです。聞き上手は会話上手です。ADHDの場合はその反対で聞くのが下手なためコミュニケーションが苦手です。相手の話を途中でさえぎってしまったり、自分の話したいことに夢中になってしまうので、おしゃべりな傾向にあることもあります。また聞き間違いが多いこともあります

     

    私の場合はめちゃくちゃ聞き間違いが多いです。

     

    このような症状から、コミュニケーションが苦手になってしまったり、相手の話をちゃんと聞けないので、相手からの信頼を失ってしまうといった事態に陥りがちです。特に大人のADHDは社会人になってから問題を発症することも多いのはこのためでしょう。会社生活への適応力が低くなってしまいます。仕事の基本はホウレンソウですからね。

     

    私の場合は幸い、営業職を長くしていたので、コミュニケーションの勉強をする機会が多くあり、だんだん人の話をちゃんと聞かない癖は治りましたが、大学生や高校生の頃などを思い出すと、確かに人の話の腰を折ったり、ちゃんと聞かないときが多かった気がします。

     

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    大人のADHDの特色4:飽きっぽい

     

     

    大人のADHDでは飽きっぽさから、単純作業を苦手とすることもあります。例えばデータ入力の仕事などが苦手です。私の場合も一度、手書きのアンケートのデータ入力の仕事に就いたことがあったのですが、あまりの苦痛に4カ月しか務めることができませんでした。

     

    また持続的に集中力を発揮することも苦手なので大きな課題にじっくり取り組むことが苦手です。

     

    私の場合も大学の卒論では苦労しました。集中力が続かないので、短期集中型で一気に数万文字を書き上げることで、なんとか切り抜けたことを覚えています。教授には筆が早いねと褒められましたが、自分自身としてはもっと納得のいく丁寧な卒論を書きたかったのですが、全体に雑な仕上がりになってしまい、落ち込んだのを覚えています。

     

    それだけではなく、集中力が途切れ途切れになってしまうので、最後まで課題を終わらせることができない場合もあるようです。そのため、こらえ性が無いと評価されてしまうこともあります。

     

    また飽きっぽいのでコツコツ進めることが大切な、事務作業が苦手な場合もあります。地道にコツコツと長期的に積み重ねていくことが苦手なのです。

     

    私も営業職を長くやっていましたが、商談は刺激的なのでがんばれるのですが、事務処理は苦手でした。大人のADHDの場合、刺激的な作業には意欲的に取り組めますが、淡々とした作業にはすぐに飽きて、不快感を感じてしまうのです。

     

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    大人のADHDの特色5:自制心に問題がある

     

     

    自制がどちらかというと苦手なため、衝動性から、すぐにカッとなって激怒してしまう場合もあります。爆発的に怒ってしまうので、友人関係や、場合によっては、仕事関係でも、人間関係を壊してしまいます。

     

    私の場合は比較的温厚な性格で、よく周りから優しいと言われますが、1年に1回くらい富士山が噴火したかのように激怒してしまうことがあります。自分でも「そこまで怒らなくていいのに」と思うのですが、怒りの感情を抑えることが難しいのです。

     

    また買い物依存症になってしまいやすい方もいるようです。

     

    私の場合は、金銭管理が苦手で、お金があるとついつい遣ってしまいます。買い物依存症ほどひどくはありませんが、貯金は苦手です。

     

    また大人のADHDでは、買い物だけではなく、薬物やお酒、ギャンブルなどに依存してしまいやすい傾向があります。

     

    私はタバコに依存してしまっています。なかなか禁煙ができずに困っています。禁煙外来行こうかな(苦笑)。

     

    こうした依存が発生してしまう原因は意志力の弱さからではなく、見通しの甘さから起きます。お酒・タバコ・ギャンブルもその場で、いきなり大きな問題が発生するわけではありません。日常的に習慣化することで将来的に身を亡ぼす原因にもなりかねないものです。このように、未来への計画性の甘さから、大人のADHDでは依存が生じやすいと言われています。

     

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    大人のADHDの特色6:退学、中退、就転職、離婚が多い

     

     

    統計的な調査によれば、大人のADHDを抱えている場合、普通の人よりも、退学、中退、就転職、離婚が多いことが分かっています。

     

    私の場合、高校は1000回以上、中退しようと悩んだ経験があります。担任の先生の手厚いサポートなどもあり、なんとか卒業できましたが、自分でも高校を卒業できたのは奇跡だと思います。

     

     

    大人のADHDの特色7:2次障害が出やすい

     

     

    2次障害とは、うつ病や双極性障害などのことです。私の場合も、本質的は、大人のADHDが原因でうつ病になり、現在も治療中です。幸い、コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)が、ADHDにもうつ病にも効いてくれているので、症状はかなり軽くなりましたが、うつ病歴は今年で10年目になります。自分でもよくうつ病を抱えながら営業職を続けられたなぁと感心しますが、商談はスリリングで刺激的なので、新規開拓営業はADHDの不の面が出にくかったようです。

     

    私と同じようにうつ病で精神科を受診して、ADHDが発覚するパターンも多いようです。

     

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    大人のADHDまとめ

     

     

    大人のADHDは一見すると症状の1つ1つは地味に感じますし、家族から見ても「普通の人」に見えてしまいます。しかし、実は非常に社会生活や学校生活で苦労するのです。半端なく苦労します。今はコンサータ(メチルフェニデート塩酸塩)やストラテラといった良い治療薬が出ています。

     

    研究によれば、早期にコンサータで治療した場合、うつ病や双極性障害などの2次障害を発症するリスクは大幅に下がることが分かっています。ですから「もしかしたら自分もADHDかも」と思ったら、思い立ったが吉日、早めに精神科でWAIS(ウェイス)検査を受けることをおすすめします。

     

    発見しにくいことも大人のADHDの大きな特色ですし、2次障害を発症してしまうと、本当に厄介です。自分のようにうつ病とADHDのダブルパンチで苦しむ経験を誰にもして欲しくありません。本当にめちゃめちゃ苦しいですから。

     

     

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